京都マラソン前日
新幹線に乗車して、少し走ると、窓越しから富士山が見えた。透き通る空。太陽の日差しが眩しい。
言わえるピーカンというやつだ。綺麗な富士山にこころ躍らせた。
京都に着くなり、どよーんとした曇り空。今にも雨が降りそうな雰囲気に、やってしまった。と思った。
筆者は最近雨男なのだ。当日は雨が降るかもと冗談で言っていたが、まさか本当に降るとは、、。
京都マラソンは前日までに受付を済ませなければならないので、大会に出場するメンバー一同で前乗りした。
みやこめっせで受付を済ませ、メンバーと共に平安神宮で参拝。
夜ご飯を済ませ、各々のホテルに向かった。
当日。
やはり雨。
スタート前は各ランナー雨具を着て待機。気温は15°近くあり、幸いにも暖かさを感じることができた。
たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園内)をスタートし、平安神宮前にフィニッシュするコース。7つの世界文化遺産付近を巡り、「送り火」で知られる五山を眺望できるなど、山紫水明の都である京都の魅力を堪能できる。
もちろん、走るのに必死なので、景色を眺めている余裕はない。笑
だが、メンバーとすれ違う瞬間だけは違う。
大勢のランナーでごった返すのに、視界にパッと入ってくる。
スタートして20K付近。何人かのメンバーで出会うことができた。一瞬だが、お互いを励まし合う。嬉しさが発露して、こころ満たされ、前を向ける。不思議と身体が軽くなるのだ。
嬉しいことに、今回東京から応援に駆けつけてくれたメンバーもいた。
こんな素敵な看板をかかげ、雨の降る寒い中、応援してくれたのだ。
フルマラソンは胆力や精神力がないとできない競技ではあるが、こういった嬉しさも魅力のひとつだ。
そしてゴール付近。すでに走り終わったメンバーに、声援を送られ、無事フィニッシュ。
他のメンバーも無事に完走を遂げた。
充実した表情が見受けられる。
「真実は小説より奇なり」ということわざがあるが、まさかこんな大人数で京都の街を駆け抜けるなど、想像もできなかった。(京都マラソンは毎年倍率5倍くらいで、中々当選できないといわれている)
しかも、こんなにも素晴らしいメンバーと共に。
今回の京都マラソンは、改めて仲間の大切さを感じて、終了した。
家に着くなり、撮影された写真を見返す。
天候は雨であったが、筆者のこころは、明鏡止水のように、晴天になっていた。